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prête/1「Eucalyptus」
¥88,000
<prête 2025シリーズーprête/1> 「Eucalyptus」 シリーズの中で、この絵は異彩を放つ。 画家視点でprête2025シリーズの10枚を眺めていると、この絵だけちょっと違うぞ?と気づく。他の絵と何かが違うけどなんだろうかとしばし描き手と話した。 描き手はもう長く写真を撮っている人で、同シリーズの他の絵はちゃんと絵なのに、この絵だけ写真と絵のあいだ、みたいな感じがするんだなと気がついた。 絵を被った写真とでもいえばいいのか。 絵にしてみた写真とでもいえばいいのか。 ともかく、こんな絵は画家というジャンルの人には描けないなと、画家である私がそう感じる絵。 写真のようにどこかカラッとしていて、絵と油性画材の重さを魔法みたいに消している。 これはとても珍しい絵です。 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約350×290mm
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prête/2「trace」
¥44,000
<prête 2025シリーズーprête/2> 「trace」 昼間賑やかに過ごしたあと、たった1人になり始まる、興味ごとへの集中。 その内容は、現在好きなことだったり、子供の頃からずっと自分でも気付かず続いていることであったりする。 この絵は、人生のほんの始まりの頃から続いてきた探究と集中の、今日の気付きのような絵。長い時間、ずっと続いてきた探究の今という趣。 とある手法の話のように見える。 ファーストインプレッションメモ 「私は知っている。そのままじゃ浮くんだから、どんなものでも馴染ませ方というのがあるんだし。まだ考えているから少し待たなきゃ」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約275×225mm
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prête/3「root sign」
¥44,000
<prête 2025シリーズーprête/3> 「root sign」 この絵はprête/2「trace」と似たトーンで、長い探究の、今日の理解を切り取ったように見える。 長く続いた思慮が何層も積み重なり、新たな問いが生まれ、物事の探究はこれからも続く。 これまでとこれから、その繋ぎ目の絵であるのに、区切りのような雰囲気がなく、あくまで今日の理解を記した抑揚のなさ。 絵の背後、それからこちらに向かってくるであろう道筋を感じる。 それはリアルな世界では手法となって描き手と一体になっていくもの。 ファーストインプレッションメモ 「私は知っている。そのままじゃ浮くんだから、どんなものでも馴染ませ方っていうのがあるんだし。ほらちゃんといるのに、一番目立ってるのに、浮いてないでしょう」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約275×225mm
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prête/4「window light」
¥41,000
<prête 2025シリーズーprête/4> 「window light」 たくさんの歴史的に評価が確定していない作家、つまり今私たちと同じ時代に活動している作家たちがいる。 彼らの作品の中にこのようなドットのような形をよく見かける。これは私(当ショップの中の人)の見解では隷属や勝ち負け汚染との戦いを示唆する図柄なのだけど、総じて迷いやいじけという憂いとともに表現されやすい。それが絵であろうが立体であろうが。 ところが、prête2025シリーズのこの絵、どういうわけだか王様のような雰囲気を纏っている。母性と父性まで感じさせる。 閉じ込められているのではない、守っているんだと言わんばかり。 ファーストインプレッションメモ 「みーんなそれがわかんない。知ってる。大丈夫、みんな同じだから!」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約270×220mm
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prête/5「yellow line」
¥34,000
<prête 2025シリーズーprête/5> 「yellow line」 額と絵と合わせてみると、思いがけず絵の隠されたポテンシャルが表沙汰になることがある。 この絵と額のセットもその1つ。 現場/prête2025シリーズの中で白がメインのこの絵は、最も控えめで、日本人らしい情緒を含んでいる。 その内に秘めたものを額がうまくサポートしてくれている。 秘めた強さ、受け手としての真面目な姿勢がより引き立つ。 ファーストインプレッションメモ 「受け手としての姿勢を守る。その必要があるのか不明だけど、なんとなく上でパッと光っているから何がきても大丈夫なように」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約275×225mm
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prête/6「shameful game」
¥58,000
<prête 2025シリーズーprête/6> 「shameful game」 シリーズの中で、描き手の真骨頂とも言える絵のひとつ。堂々としていて、情熱的で、まわりくどくない。王様の雰囲気をまとうこの絵。 人間の集団を統率するためのツールには様々ある。恐怖を用いたり希望を用いたり。 この国の統率ルールは美意識。 ファーストインプレッションメモ 「パーツを自覚する前、自分を切り刻んでピースにする案も浮かぶのだけど、これまでのあれこれが思い出され激情と戦う羽目になる。 そこで、美意識の玉座から堕ちることがない私を見ていなさい、国の住人たちよ」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約375×318mm
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prête/7「flicker on」
¥40,000
<prête 2025シリーズーprête/7> 「flicker on」 大人の遊び心のあるエレガンスなのか、はたまた少女らしさなのか、初見での迷いは、額がついて消えた。 少女の瞬きみたいな雰囲気だし、額がついたことで「日本を出て行きました」みたいになった。 ちょっと日本人離れした画面。 ファーストインプレッションメモ 「バラバラだったものを選んで、並べて、馴染ませて、飾り付けて、これでいいかなっていういつものやつを絵で描きました」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約285×235mm
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prête/8「Altitude」
¥46,000
<prête 2025シリーズーprête/8> 「Altitude」 人の観察には、冷静な観察と情熱的観察があるようで、この絵からは、対象との距離を保ちながらも、溢れくる感情とともに何かを見ている感じがする。 心は熱いのにしっかり見ていて、知性の力も感じる。 ファーストインプレッションメモ 「別々の異なる流れと人の連なりをただ眺めている。まだ傍観者。要素抽出期」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約315×255mm
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prête/9「flight path」
¥46,000
<prête 2025シリーズーprête/9> 「flight path」 prête/8「Altitude」の続きのような絵。 何かを観察していて、理解へ移行していき、対象をどう扱うかという段に入る。 実際に手を入れるとなってリアルに浮かぶ手順。そこで萎える人もいるだろうに、この描き手の得意はここからの様子。 画面は情熱をならしたようになり、理路整然としていく。表立っていた情熱はうちなる強さに変化して、理知と知能の出番。 ファーストインプレッションメモ 「私が選べるなら。私が選ぶなら。徐々に熱を帯びる何か。選択する権利が力をくれる。飾り付け準備期」 彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約275×225mm
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prête/10「Lingua Franca」
¥34,000
<prête 2025シリーズーprête/10> 「Lingua Franca」 流れや群れの観察はprête2025シリーズに多々登場する。この絵は何かたくさんの人が1か所を見ていて、選ばれた人たちが一定方向へ向かっていく様に見えた。 描き手は当事者というよりは、観察者のようで、情熱というよりも固唾を飲んでみているという趣き。拍手が沸き起こるような。 ファーストインプレッションメモ 「流れ観察。誰がその扉を開けるのか。多くはその様を眺めているだけ。私は彼らがその扉を開けるのを見ている」 水彩紙にオイルパステル 絵のサイズ 約227×158mm 額のサイズ 約325×265mm